古美術収集と掛軸

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     昨日、友人に紹介されて
    古美術が好きなかたとお会いいたしました。

    お会いして感じたのは、古美術というジャンルと
    自分が活動している掛軸師活動はまったく別ジャンルであるということです

    友人は、その方が掛け軸を買っている、そして私は掛軸を制作したりしている
    でイコールになり、同じ業界もしくは同じ世界と感じたようです

    たしかに、普通の方はそう思うと思いますし、現に自分も掛軸を買っている
    ということで、表装にも興味があると思っておりました・・・

    色々と話していると、当然ながらまったく別ジャンルでしたサッカーとフットサルくらいの
    違いならいいですが、ハンドボールとフットサルくらいの違いがありました

    そもそも古美術好きのかたは掛軸を買うといいますが、それは掛軸という機能を
    良しとして買うのではなく、欲しい古美術の作品がたまたま掛軸であったという
    ことにほかなりません・・・

    私は正直なところ掛軸の中身だけを評価することはありませんし
    作品がどんなに良い物でも、軸装が合ってなければ、価値をみいだせません・・・

    この時点で私は完全に表具師=職人ではありませんね・・・
    やはり、インテリア掛軸クリエイターのほうがしっくりきます

    しかし、古美術というのは中身が重要なのです。。。表装部分は「タンスにゴン」のように
    あってもなくても良いけどあったほうがまあいいか・・・ということです

    そんなこんなで
    伝統という部分の捉え方もひとそれぞれあるなと気づかされた夜でした















    化学糊と正麩糊

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       掛軸を伝統的技法で制作する場合に
      当然裏打ちをしなくてはいけません

      裏打ちをするには本紙と裏打ち紙をつけるための
      接着剤が必要です

      実は接着剤にも様々あり、大きく分けて化学糊と
      小麦粉澱粉糊の正麩(しょうふ)糊があります。

      実はこの接着剤ですが
      これはわたくしの経験からの発言ですが
      ※この考えに反論したいかたもいると思います、個人的な意見ですのでご了承ください

      まず、化学糊は当然正麩糊の原料以外に接着をよくしたり軸の掛りをよく
      する為に必要な物質が入ってます。ということは掛りをよくするための技術などは
      糊が助けてくれますので、しょうふ糊より簡単にできます

      とてもすばらしい接着剤に思えますが欠点としては
      まだ糊の歴史が100年もたってなく、様々な改良はされておりますが
      実際作品が長期間経過した時にどのような変化になるのがわからない・・・
      ということがあります・・

      現に化学糊で制作した作品は仕立て直しの際に
      剥がしにくいもしくは剥がれないということがあります。
      これでは機械仕立てとそんなに変わりません

      その点正麩糊に関しては1000年以上続く実績がありますので
      作品の保存という観点からはこれに勝る接着剤はないと思われます

      もし可能であれば、表装を頼む時は機械仕立てなのか、もしくは手技仕立てなのかのほかに
      接着剤は何を使用しているかを聞いてみると良いかもしれません

      飾るを楽しむラボスペース
      渋谷のIMA

      kakejikuを生活に




      佐河太心の掛軸は専門店の料理です

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         しばらく前にブログでも書きましたが
        掛軸を作るということは料理をすることに似ております

        掛軸師はいかにおいしく作品を鑑賞してもらうかを想像して
        掛軸を仕立てます

        その中で飲食店も様々なカラーがあるように
        掛軸をつくる人にもカラーがあります

        例えるなら伝統的技法を駆使して古い作品の修復や仕立てを
        する人は伝統ある日本料理店、近代表装といわれる機械で
        作っているかたは、ファーストフード店などなど

        これもどの料理が素晴らしいとかではなく、それぞれ特徴があるということです

        もし、掛軸を作りたいと思った時には、なにを食べたいかを
        想像してみると頼むお店も絞られてきます。

        マックのポテトを食べたいのに日本料理やいってもかみ合いませんし
        懐石料理を食べたいのに、立ち食いそば屋いっても満足できません

        掛軸を作るということもそのようなことが言えます

        ただし、自分が何を食べたいかわからない時は
        掛軸師佐河太心が表装アドバイザーとしてご相談にのりますので
        ぜひご相談下さい

        と、うまくまとまった所で 本日は終了させていただきます



        表具師と掛軸師

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           私が名乗っている掛軸師という名前は
          私しか名乗っておりません、通常掛軸などを作る人は
          表具師や表装師という肩書きを持って仕事をしております

          なぜ私が表具師や表装師という名を名乗らないのかは
          3つの理由があります

          一つ目は一言でお会いした人にどんな仕事をしているのか伝えやすくするためです

          表装と掛軸、どちらが仕事をイメージしやすいか?
          当然掛軸だと思います(掛軸の本紙を書いていると思う人もいるかもしれませんが・・・)

          二つ目は自分は職人の器ではないということです。

          表装師、表具師はどちらかというと職人です。

          依頼されたことを自分の持っている技術を駆使し完璧にこなし、納める!
          一流の職人はそこに妥協はありませんし、
          ましてや自分の表現を思い切り表に出すことはしません。
          さりげない技術の主張はあるかもしれませんが、それは依頼された範囲での最高の状態に仕上げるための技術です。

          しかし掛軸師になると、依頼されたことではなく、
          どちらかというと、クライアントと主体的に関わり一緒に作品を作り上げるイメージです、
          当然そこには自分の主張や技術の創造性も出てきます。

          職人とクリエイターの違いのようなものかもしれません。
          ※厳密にはちがうかもしれませんが・・・

          三つ目は先輩方に失礼すぎて表具師などと名乗れません

          表具師と名乗ることにより、掛軸、屏風、襖、衝立など
          様々な種類の技術や知識が必要になります、
          当然数年や数十年程度の修行で一流になどなれません、
          現役の60・70・80代の親方でさえ自分はまだまだ修行中という程です。

          そんな中まだ表具業界に関わり10年程度しかたっていない自分には、
          とてもじゃないですが、表具師の名前は使用できません。

          ※表具技能士という国家資格がありますが、こちらは
          表具技能士の資格がないと名乗ることができません、1級と2級があります
          ちなみに私は表具技能士1級です

          すみません話がそれました
          そこで掛軸師と名乗ることにより、通常表具技術の基本習得に10年掛かると言われる所を、
          表具全般でなく特に掛軸の技術や知識に特化することで、
          修行のスピードを上げる方法を取りました。

          そのため掛軸の技術知識は同年修行した人よりもあると確信しております、
          しかし襖、屏風、衝立に関しては技術知識はレベルは下がります
          壁装などにいたっては素人と変わらない知識しか持ってないかもしれません・・・

          以上が3つの理由です

          このような理由から私は掛軸師活動をしております。
          掛軸師がどのような師なのかお分かりいただければ幸いです



          出る杭

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             出る杭は打たれる・・・・

            掛軸の業界、すなわち表装業界は伝統工芸の世界でもあり
            他の産業よりも保守的だと感じております

            そんな業界の中で、こんなブログをやっていたり
            昔からのしきたりはなんちゃらかんちゃら
            など新しい動きをしていると、当然出る杭と認識され
            打たれます。

            しかし今現在、表だって打たれることはありません
            これは、自分の活動が認めてもらえたのかな?などと思っておりますが
            実はそもそもまだ杭が出てない状態で相手にされてない・・・・という
            受け止め方もあります
            (こちらのほうが可能性大)


            いづれにせよ、何とか出る杭になって杭を打ってもらわないことには
            業界との良い意味での戦いができません、意見の相違があってぶつかってこそ
            業界は洗練されて伝統と新しさが融合し、技術が継承されていく考えます

            早くありえないぐらいの杭にならないといけないなと感じている
            今日この頃です

            佐河太心プロデュース空間

            掛軸をワンランク上のインテリアへ


            掛軸は床の間?

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               よく聞かれるシリーズ

              「掛軸はいいけど床の間がない!!」

              この言葉は本当によく言われる言葉です

              やはり普通は掛軸は床の間に飾るものと認識している人が
              多いのかなと思います

              しかし、私の考えは違います、掛け軸にはある程度の決まった形式など
              ありますが、それは絶対ではないということです。

              たまたま床の間という掛け軸を飾るに適した空間が数百年と続き
              その形が今も残ってきているだけであり、そもそも掛軸は
              飾る空間によって形を変えられる特徴があります。

              床の間空間が長く続いたことにより掛軸の大きさなども
              床の間に合わせたものが多く作られてきましたが、あくまでも床の間に飾る為の
              ものとして大きさを割り出しているのであって、もっと省スペースであれば
              省スペースの掛軸を作ればよいことだけなのです。

              そこを間違えてしまうと、床の間に飾るような長い掛軸を、白い現代の廊下の壁などに
              掛けてしまい、やっぱりうちには掛軸は合わないなんてことになりかねません

              掛軸の大きさや柄を決める時に重要なポイントとして
              ●作品の内容●作者●そして飾る場所というのがあります

              ですので、実は飾る場所によってデザインや大きさはかなり変更しなくては
              いけないと考えます

              掛軸はみなさまが想像しているもの以外にもたくさんのものが
              ありますので、ぜひみなさまの住空間に和のテイスト掛軸を飾って見て下さい

              佐河太心プロデュース空間

              掛軸をワンランク上のインテリアへ






              掛軸は目で味わう料理である

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                 常日頃、私が言っている言葉に
                タイトルの言葉があります

                「掛け軸は目で味わう料理である」


                実は掛軸を作る工程は料理を作る工程に当てはめることが出来るのです

                掛軸がまったくわからない方も料理に例えると
                身近に感じてもらえるかもしれません

                例えば料理でいう素材、これは掛軸でいう所の作品ということになります
                料理の場合その素材をどのように調理しておいしく食べてもらうか
                またその素材にあった調理の方法をどうするか・・・・などなど

                色々と素材をより引き立てるために様々な調理法を駆使すると思いますが
                この「素材」部分を「作品」ということに変えれば掛軸の制作工程に変わります

                このように、掛軸の制作は料理の工程に通じるものがあります

                料理人はいかにおいしく食べてもらうか
                掛軸師はいかにおいしく鑑賞してもらうか

                この部分がクリエイターというよりも職人に近い感覚かもしれません

                佐河太心プロデュース空間

                掛軸をワンランク上のインテリアへ





                掛軸とは?

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                   そもそも掛軸とはいったいなんぞや?
                  という根本的なことを今日は考えてみたいと思います

                  掛軸の定義とは?

                  私が考える掛け軸の定義とは

                  ヾける
                  鑑賞出来る
                  J歛

                  の三点になると思います

                  上記の定義をみたすことによって掛軸と呼んでいいのではないでしょうか
                  このの部分が大変重要で、そこが、安価で販売されているタペストリーとは大きく違う点で
                  ありますし、見た目は掛軸でも保存できないようなものは掛軸風という風をつけなくては
                  行けないのではないかなと考えております

                  ちょっとタペストリーを目の敵にしておりますが
                  どうもタペストリーと掛軸を混同されてる方が多いと感じておりましたので
                  熱く語らせていただきました。

                  当然タペストリーを否定するわけではなく、あの壁掛けスタイルも
                  用途や作品によってはとても素晴らしい鑑賞方法だと思います

                  佐河太心プロデュース空間

                  掛軸をワンランク上のインテリアへ


                  タペストリー


                  掛軸


                  はじめまして

                  0
                    はじめまして

                    まずは、無難にあいさつから
                    これからはこちらのブログから
                    掛軸師佐河太心が掛け軸や表装について熱く語らせていただきますので

                    よろしくおねがいいたします

                    佐河太心プロデュース空間

                    掛軸をワンランク上のインテリアへ




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